更年期の初期には、通常、月経の周期が短くなり、その後、だんだん伸びるようになります。40日周期、60日周期となってやがて閉経に至ります。
更年期の目安としての月経異常が始まる年齢は個人差が大きいのですが、あくまでひとつの目安として、開始年齢が45歳、閉経年齢は50歳が最多であるといわれています。
ですから、20代や30代で月経異常が始めるのは、それこそ異常なのですが、最近はこのような若年性更年期が増えているようです。仕事や離婚などのストレスが原因かもしれません。
月経周期の異常
40代に入った女性は、ご自分がいつ更年期を迎えるのかとても不安だと思います。
月経周期の異常は、これも個人差があって一概にいいにくいのですが、月経周期がそれまで順調な方であれば、急に月経周期が早まったり、遅れがちになったり、間隔がばらばらになったり、月経の持続日数がバラついて2〜3日のときもあれば、2週間も続くケースもあります。出血の量は減る人もいれば、増える人もいます。
このような兆候が続くようなら、更年期が始まったと考えていいでしょう。ただ、子宮がんによる不正出血なのか、子宮筋腫、甲状腺や下垂体の病気による月経異常なのか区別がつきませんから注意が必要です。『もしかして、更年期? 更年期の自己チェック』をチェックして、気になる点があればすぐ婦人科または東洋医学のクリニックをお尋ねください。
月経周期とともに現れる諸症状
月経異常と前後して、さまざまな症状が現れる方が大半です。突然に顔がカーッと熱くなったり、手足が冷えたり、発汗や動悸、不眠、イライラなどの諸症状です。
なぜ、こんなにもさまざまな症状が出るのでしょう? それはすべてエストロゲン(卵巣から分泌される女性ホルモン)が急激に低下するためです。これを補おうと卵胞刺激ホルモンがたくさん分泌され、2つのホルモンのバランスがくずれるため、「自律神経失調症」が起こるのです。主な症状は次の通りです。
血管運動神経系: のぼせ、ほてり、冷え、動悸、頻脈
精神神経系: 頭痛、めまい、不眠、耳鳴り、憂うつ感
消化器系: 食欲不振、便秘、腹部膨満感
運動器官系: 肩こり、腰痛、関節痛、背筋痛
消泌尿器生殖器系: 頻尿、残尿感、血尿、月経異常、性欲低下、性交痛、外陰掻痒感
知覚神経系: しびれ感、知覚過敏、蟻走感、掻痒感
消化器系: しみ、しわ、湿疹、発汗、口内乾燥、眼球乾燥、唾液分泌異常、舌痛症
症状の現れ方の個人差
どの症状がどの程度現れるかは、著しく個人差があります。また、症状は一定せず、症状の現れ方にも波があります。これを「不定愁訴」といい、更年期障害の大きな特徴です。
これほどさまざまな症状が出ても、病院で検査をされたら原因となる病気は見つかりません。
症状が強く出るのは、その方の受けているストレスの程度や性格、体質などに依存します。まったく自覚症状がないまま閉経を迎える方もいます。症状が重くて治療が必要な人もいます。エストロゲンの減少が急激な方、以前から自律神経が失調気味の方は、症状が重くなりがちです。さらにきまじめで完璧主義の人、ストレスに弱い人も症状が重くなりやすいようです。
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